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Story

街はくすんだ屋根を並べ、哀しみに沈んでいる。

古びた街並みを見下ろすような小高い丘の上に、その館は建っていた。

吸血鬼の住む館。

街の者たちは吸血鬼の牙を恐れ、丘には近づこうとしなかった。

この街では月に一度、吸血鬼が選らんだ人間をひとり、生け贄─食料─として館に献上していた。

選ばれたものに拒む権利はない。

街の者たちが「生け贄」の逃亡を許さないからだった。

その昔、「食料」が逃げ出したことに怒った吸血鬼が、次々と街の者たちを血に染めたという。

過去の恐怖が街の者たちを縛り付けている。

そう、選ばれたものは「食料」になるしかないのだ。

​それがこの世界の理だった。

Story

Character

Character

​ハインリッヒ (男性視点主人公)

丘の上の邸に棲む吸血鬼。同時に公爵クラスの貴族でもあり、領地を所有している。

いつも自信ありげに口元に笑みを浮かべている。

​月に一度、支配下にある「街」の住人を「生け贄(食料)」として邸に献上させている。

マリー(女性視点主人公)

教会の娘。

ハインリッヒに呼ばれて「生け贄」として邸に招待された。

芯がしっかりしていて、優しい部分も併せ持つ。

​「食料」とされてしまう前に吸血鬼を倒す、もしくは邸から無事脱出する方法を模索している。

ディートリント

邸に住む執事。吸血鬼の世話をしている。

ハインリッヒに対して献身的に仕えているが、表情にあまり出さないためその心情は不明。

​やってきた生け贄(食料)に対しては総じて優しく対応する。

ロザーリエ

邸に住むメイド。吸血鬼に仕え、邸の管理、生け贄(食料)の世話をしている。

普段は無表情で冷静だが、ハインリッヒに関わることに対しては激しい感情を示す。

​生け贄(食料)のことが嫌いなため、冷たく接する。

エドワルド

マリーの父の教会で神父見習いをしている。

優しくて生真面目。

​生け贄となったマリーを助けるために、吸血鬼の邸に忍び込む。

マリー(生け贄の女性)視点、ハインリッヒ(男性吸血鬼)視点の両方でプレイ可能なゴシック風恋愛アドベンチャー。

殺す 殺される ――吸血鬼と生け贄の間に それ以外の結末はありうるのか
誰かとの心の触れ合いが 道を切り開いていく
果たしてマリーの愛しい人は ハインリッヒの愛しい人は 誰……?

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ジャンル:恋愛アドベンチャーゲーム
総プレイ時間:10時間(各視点5時間程度)

エンド数:32(ハインリッヒ視点17 マリー視点15)

2007年10月16日より無料領布中

『LIEBENDER』はとても攻略の難しいゲームなので、攻略ページをご用意いたしました。

こちら参考に色々なエンディングを楽しんでいただけたらと思います

Staff

【制作:S STYLE】

 アイゼン伯爵:企画・グラフィック

 さかいともこ:シナリオ・スクリプト

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